図1は,アメリカ合衆国の農業地域で授業をすすめていくための教師用資料として作ったものである。

このコンテンツは,合衆国の公式サイトNational Atlasから入手したシェイプファイル「agcensp020.shp」をMANDARAで読み込み作った,主要な農業地域を示す統計地図を使っている。そのシェイプファイルは，MANDARAで少し処理するだけで,酪農地帯 (乳牛の飼養割合を示した地図),小麦地帯,トウモロコシ地帯,綿花地帯,果樹栽培地域(それぞれの収穫面積を段階分けで示した地図)など多様な主題図の原図が容易に作れる，大変有用なファイルである。私は，図1の「濃いパターン」で示され,数値が高位になっている所を，「農業地域の広がり」と捉え，生徒に予想させる範囲に想定した。

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図2は,私が生徒に「農業地域予想」をさせるために作成した二種類の配布資料のうちの一つである。つまり農業地域の存立に関連のありそうな自然環境に関する主題図を複数まとめた資料である。

「自然環境」に関しては,地形，気候，土壌についての，図2の資料を作成した。政府系サイトのデータだけでは,ここにあるすべての図は作れなかったので,一部GIS汎用ソフトのトレミーで自作したデータ,民間サイトの陰影図,自然地理学の文献の図を,Illustratorでトレースして作った図も用いた。

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図3は,私が生徒に「農業地域予想」をさせるために作成した二種類の配布資料のうちの一つである。つまり農業地域の存立に関連のありそうな人文環境に関する主題図を複数まとめた資料である。

市場,交通インフラ,地価,経営規模,人種別分布についての,図3と同じフォーマットの資料とした。個々の主題図の元図はNational Atlasなど政府系統計サイトからのシェイプファイルや,全米スケールの郡別EXCEL統計からMANDARAで作図したものである。

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図4は,生徒が農業地域の広がりを,予想し描画するために作成したワークシートである。ここには,生徒が「農業地域の予想」を前述した資料を使って立てられるよう,個々の農業地域の「適地条件」を示してある。なお適地条件の内容についてはWikipedia,アメリカ合衆国農業に関する研究報告書,作物家畜の適地条件に関連する多くのサイトを活用して,まとめた。

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