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ここにあるコンテンツはアフリカ諸国のGISデータを使って作成したものです。

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ナミビアの自然と社会環境の考察 ※2021.1.04アップ

ナミビアの自然と人口分布・土地利用の相関の考察

ナミビアの人口分布と社会環境の相関の考察

ペンシルベニア大学図書館(2010年人口密度分布),Diva-GISのデータ(標高)などのGISデータにより作成したインタラクティブ地図です。ナミビアの主な集落分布,人口密度分布の特色が,標高,年平均気温,年降水量といった自然要素とどのような相関があるのか。また農業的土地利用,感染症や安全な水へのアクセスなどで問題を抱えている地域がないのかを考察するためのものです。

比較的標高が高く,降水量が多い内陸部の人口密度が高いエリアや集落が多いことと,降水量が少ない海岸地域にそうした地域が少ないことが読み取れます。また海岸地域の乾燥が,沿岸水域の海水温の低さからくる大気の安定によってもちらされることなども推察できます。まがたとくに人口密度が高い北部地域については,感染症の罹患率が高かったり,安全な水にアクセスできる世帯の割合が低い傾向にあるなど,様々な問題を抱えていることも分かります。

 

ケニアの人口,農村,貧困,自然災害の相関 ★ファイルが重たい

■1999年ケニアの人口,農村,貧困,自然災害の相関

世界資源研究所(https://www.wri.org/resources/data-sets/kenya-gis-data#population)などにより作成したインタラクティブ地図です。データが古いですが,ケニア国内の水事情,自然災害リスク,人口分布,農業地域(作物栽培地域と家畜放牧地域)との相関を考察できるようにつくりました。南部(首都ナイロビなど都市が集中)に人口集積が進んでいること。北部は一次的河川しかなく放牧地域主体,南部は恒常的河川が流れ作物栽培地域主体になっていることが分かります。また放牧地域と作物栽培地域がかなっている所があり,自然災害に対して脆弱な地域であることも確認できます。さらに遊牧地域を中心に貧困住宅割合が高いことがわかります。

     

ケニア・ナイロビの都市問題  ★ファイルが重たい

■2009年ナイロビの都市問題を考察する

ケニアは国レベルでみると,農村よりも都市の方が明らかに「豊か」な傾向です。しかし他の発展途上国もそうであるのと同様に,貧しいの農村から豊かさを求めての都市への過度な人口集中もあり,全ての人間が豊かさを享受しているわけではありません。結果的にその都市についてさらに丁寧にみると,その中には矛盾をかかえた地区もあります。このコンテンツはその地区を見つけ出すためのコンテンツです。

まず背景図のOSMマップ以外,コンテンツのチェックをすべてはずしましょう。ナイロビの輪郭と,CBDの大よその広がりというところにチェックをいれてください。OSMで道路・鉄道の路線が集中しているところがCBDになっていることがわかります。

続いて,CBDの大よその広がりのチェックをはずし,地区境界-名称,人口ドット(1ドット=1000人),保護区のチェックを入れます。すると人口は,CBD以上にその隣接地区に集積していることや,とくに南部のlanga'ta地区の大半は保護区(自然保護区のようなもの)になっていることがわかります。さらにそのlanga'ta地区と,同じ南部のembakashieastには大きな空港が立地していることもわかります。これらのことが読み取れたら,チェックをはずします。

続いて,ナイロビの輪郭と,CBDの大よその広がりというところに改めてチェックをいれてください。今度は,インフォーマルセクターの人口割合,6-13歳の学校の出席率,貧困率,安全でない水のアクセス率の地図を交互に表示せながら,それぞれの分布の特徴を読み取ります。インフォーマルセクターの人口割合は「CBD」よりもその周辺の東西の地区の方が高率です。CBDの隣接地区に集中している人口は,雇用機会が不足していることが分かります。6-13歳の学校の出席率については,理由が不明ですが「CBD」とその隣接地区が低率です。CBDの教育事情になにか問題がありそうです。また貧困率は,CBDの周辺で人口集積がみられる,西のkibera地区と,東のmathare地区,ruaraka地区が非常に高率になっています。実はこのあたりはスラムが形成されている所として知られる場所で,とくに西のkiberaは東アフリカ最大のスラムとして知られています。CBDの発展の影がその隣接地区でみられるとの実態が確認できます。最後,安全でない水のアクセス率についてみると,CBDの付近も中位で問題はあるものの,とくに保護地区や空港などが集中するlanga'ta地区など南部が高率であることがわかる。おそらく南部は未開発地域で水道などのインフラ整備が遅れているために,南部の水事情がよくないのだと考えられます。

総じていえば,農村との比較では都市のほうが豊かであるが,都市についてよりミクロスケールで考察すると,様々な問題があることがこのコンテンツを通じて確認できると思います。

なおこのコンテンツの作成については,行政界はOCHA(国連人道問題調整事務所)サービスのHDXから入手しました。また基本統計データは,から,ベルン大学の開発環境センター(CDE)が作成してるケニアアトラスというインタラクティブマップから直接データを拾って利用しました。またケニアの保護地域データについては,Protected Planetのデータを利用しました。

また上記のベルン大学の開発環境センター(CDE)が作成してるケニアアトラスというインタラクティブマップ(WebGIS)などを使った,「都市問題」の授業の進め方のアイデアについては,本サイトの⑭WebGISで都市問題の授業実践にも掲載しています。所属校でPC教室で実際に授業で実施した流れをまとめたものです。合わせてご覧いただければと思います。

 

 


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