■鉄鉱石の国別生産量(2015) ※世界のすべての国対象
鉄鉱石の2015年の国別生産量を考察するためのものです。これについては全ての国のデータを反映しています。もとデータは産業商品統計データベース(UN Comtrade/Industrial Commodity Statistics Database)を利用していますが,年次が少し古い感じがしますが,このデータでは最新です。
このコンテツでは鉄鉱石,銅鉱,ボーキサイト,ニッケル鉱,すず鉱の2015年における生産上位10か国について生産量の大小を比較考察できるようにしています。もとデータは,データブックオブザワールドのUSGSのものです。
このコンテツでは金鉱,白金,ダイヤモンド,ウラン鉱の生産上位10か国について生産量の大小を比較考察できるようにしています。もとデータは,データブックオブザワールドのUSGSのものを使っています。
■鉄鉱石の生産・輸出・輸入の上位10か国(生産は2015,輸出入は2017年)
鉄鉱石の生産・輸出・輸入の上位10か国について,その重量を比較考察できるようにしたものです。もとデータはデータブックオブザワールドなどのUSGSのものです。
アメリカの地質調査所(USGS)のサイト内にある世界の主要な鉱床のデータ(shapefile)を加工したものに, アメリカ地質研究所の火山データ,テキサス大学地球物理学研究所のプレート境界データを組合せて,世界の金属資源の分布を考察するためのコンテンツをつくりました。分布の確認できるのは,鉄鉱石,銅,金,ボーキサイト,ニッケル,ダイヤモンド,鉛・亜鉛,レアアースの鉱山の分布です。データセットが作成されたのは2005年とのことです。
教科書や模擬試験などでは,それぞれの鉱物資源の主要鉱山の分布の地図がよく使われます。その場合,鉄は安定陸塊,銅は新期造山帯,ボーキサイトは熱帯・亜熱帯,ダイヤモンドはボツワナやロシアなど安定陸塊といった趣旨で「作為的な分布図」が使われることもあります。ただこの地図コンテンツで現実をみると,確かにそうした所に分布している鉱山もあるものの,実際の鉱山はそれ以外の所に分布しているものも多いことが読み取れます。 ここでも資源産地と大地形・気候の対応についての一元論的な見方は,もう一度再考したほうがよいということのようです。
この図では,ボーキサイト鉱山の分布は,熱帯・亜熱帯地域にも多くなっています。それはボーキイトが,熱帯性のカオリンという土壌が変質してできるものが多いからです。しかし図では,寒冷地のロシア・カナダなどに卓越していることが目を引きます。この点サイトで検索すると,「過去に熱帯であったから?」,「寒冷地では腐食酸が生成されやすく、それが土壌を侵食するので 金属が露出しやすいため」といった幾つかの考えがでてきます。個人的には、「実際はどうなんだろう?」と、生徒に考えさせていくことのほうが、教育的な感じがします。