2 製図用ソフトを使う@・・・・Illustratorを使おう。
以下ではIllustratorを使って「位置図・分布図」を使って作図する方法についてについて具体的にみていきます。
1 まずは最初にIllustratorをダウンロードする必要があります。Illustratorというソフトは,製図用ソフトの中でも最もすぐれたツールです。かつて私たちが地図を作図する場合は,トレース紙,ロットリングペン,スクリントーンによる手作業による製図が主流て゜したが,私はそれに匹敵する「地理屋に必須のツール」だと考えています。このIllustratorは,現在CS5バージョンが最新版で,製品版は定価が80,000円,アカデミック版の定価が26,460円です。私も正直いって「高い買い物」だと考えますが,地理の地図作成だけでなく,教員であれば「○○新聞」や「施設図」などの作成にも使え,大変有用なツールでもあります。その有用性に疑問を感じている方は,是非,このソフトを販売するAdobe社の公式ページから,体験版(1か月間使用可能)をダウンロードして活用いただければよいと考えます。ダウンロードしたら,パソコンにインストールします。
2 続いてIllustratorを起動させます。
3 続いてサイトで入手した「白地図データ」のファイルを,このIllustratorで開きます。ここでは★白地図、世界地図、日本地図など、地図が無料の世界地図の「白地図(ミラー図法)の地図・白地図」のpdf形式の地図データをダウンロードして使用することにします。
4 地図が画面上に表示されたら,あとはいきなり製図です。まず地図上に「円」を描写したい場合は,左のツールバーの「長方形ツール」の所にマウスポインタを,あわせそのまま右側にマウスを動かします。そしてその時,右側にあらわれる「楕円形ツール」をクリックします。そして「Sift キー」を押したままの状態で,右クリックしてマウスをのまま右側に動かします。すると「円」が描写されます。円の線や,円の中を着色したい場合は,ツールバーの一番下にある「塗りと線」というボタンで着色します。つまり塗りの色を変えたいときは 「塗り」をクリック,線の色を変えたいときは「線」をクリックします。そして上のツールバーの「ウィントドウ」をクリックして,すぐに表示されるメニューの「カラー」をクリックして,色の指定をします。また線の太さや線種を変えたいときは,上のツールバーの「ウィンドウ」をクリックして,すぐに表示されるメニューの「線」をクリックして,調整を行います。なお「塗り」や「線」を非表示したい場合は,ツールバーの一番下にある「塗りと線」というボタンで,□に「/」斜線が入っているところを指定すればいいだけです。
5 また円の透明度を調整したい場合は,上のツールバーの「不透明度」のゲージを動かすか,数値を直接入力します。すると左下の様な表現も可能となます。また円の中を「パータン」表示したい場合,上のツールバーの「ウィンドウ」をクリックし,そこに表示される「スウォッチライブラリ」→「パターン」→「ベーシック」とクリックしていきます。すると右下のような表現も可能となります(ただしIllustratorに標準装備されるパータンは,「地図作成」という用途に対しては貧弱である)。
6 さらに左のツールバーにある「ペンツール」,「直線ツール」,「ブラシツール」,「鉛筆ツール」などの様々な線の描写ツールをはじめ,文字の描写ツールである「文字ツール」を活用していけば,右下のような図が用意に描写できる。