白地図の入手サイト
pdf,ppt,word形式などの白地図データ(世界地図・海外地方図・日本地図・比較的規模の大きな都市の市町村図)もダウンロードできる。残念ながら,数年前から有料化された部分が増えている。
日本の中村真也氏が管理人をされているこのサイトでは,とくにサイト上で白地図の色塗りをして編集したものをPNG形式でダウンロードすることができる。さらに日本地図については,境界線(行政境),鉄道・道路,役所名や都道府県名などについて表示・非表示を選択することができる。また世界地図については,地図投影法の選択をしたり,地図の中心位置を設定することもできる。
このサイトでは,世界全体あるいは地方単位の白地図が無料入手できる。形式は,GIF,PDF,CDR(カラーベクトル・グラフィック・スケッチ),ai(Illustrator形式),SVG,WMF(Windowsのペイントブラシ形式)の6種類もあり,その点が特徴的である。
都道府県ごとの行政地図がillustratorなどでも処理できるSVG形式のファイルで入手できる。
統計情報が入手できるサイト
【世界統計】
The World Bank(世界銀行)の公式サイトでは,国単位,あるいは世界地図スケールの様々なカテゴリーの主題図をインタラクティブマップで見ることができる。またそれだけでなく,統計の元データをExcelデータで入手することもできる。様々な統計資料が,一次資料として活用する有名なサイトである。
様々なカテゴリーごとの国家間比較に使える有用なサイトある。2003年5月に,オーストラリアのシドニーに拠点をもつRapidIntelligenceというWeb制作会社がたち上げたオンラインのデータベースサイトで,現在,ニューヨークタイムズ,BBCワールド,CNNをはじめとした多くのメディアから高い評価を受けている。このサイトでは,世界各地の国勢調査の結果や,国連開発計画(UNDP),ユネスコ統計研究所(UIS),国連貿易開発会議(UNCTAD),世界貿易機関 (WTO) ,世界開発指標(WDI),世界資源研究所(WRI),世界保健機関(WHO),経済協力開発機構(OECD),CIAワールドファクトブックなど,世界有数のオンラインデータベースを活用して作成されたグラフや地図などについて,カテゴリー検索によって効率的に閲覧入手できるようになっている。
アメリカのCIAによる世界各国の国単位のプロファイリングサイト。歴史・政府・経済・地理・通信・運輸・軍事などについての基本情報を掲載している。メインページ右上の検索タグで,世界全体あるいは国を選択できる。
このサイトでは,世界各地の様々な統計データをExcelファイルとして入手することができる。英文データであるが,「翻訳ピカイチplus+2009」のオフィス翻訳の機能で翻訳すれば,グラフ作成などのための基礎データとして使える。
日本貿易振興機構(ジェトロ)のサイトにあるこのページでは,国や地域の基本的な経済指標に関する統計を,国,地域別に検索できる。ダウンロードできるのはExcel,pdf形式のファイルである。
国連の関係機関の以下の様なデータセットにアクセスするためのポータルになっています。
- 国連人口統計データベース
世界全体および世界各国の基本的なデータや,グラフ化されたものが入手できる。それだけでなく人口関連のExcel統計が入手可能である。
国連開発計画の人間開発データベース人間開発データ(1990-2018)では,貧困,飢餓,病気など人間開発にかかわる様々なデータが入手できる。
- 産業商品統計データベース(UN Comtrade/Industrial Commodity Statistics Database)
このデータベースでは,公式の国際貿易統計,各国における鉱工業製品の生産量などのデータについて 調べることができます。使用す るときはこれが参考になる。
二次資料であるが世界170ヵ国以上 ,1,600種類以上の国際統計を国別ランキング・時系列推移・グラフ・各国比較などの形式で掲載しており,一部であるがダウンロード可能である。
私が作成した各国別統計サイトの検索ページです。
あくまでも二次資料であるが,分野別に様々な統計データが入手できる。
客観データにもとづく膨大な数の「グラフ」を掲載している有用性の高いサイトである。グラフ自体はシンプルであるが,食料・農林水産業,開発援助,人口・高齢化や,健康,生活,社会問題・社会保障,労働,教育・文化,エネルギー,環境・災害,経済・GDP,物価,貿易.金融財政,行政・政治,産業・サービス,科学技術,情報通信技術,運輸交通,観光,地域などの項目別に整理され,内容が充実している。
【日本の統計】
政府統計の統計総合窓口として知られる国内統計ポータルサイトである。国勢調査の結果など様々な項目のデータ入手に有効である。
総務省統計局のHP の統計表一覧(Excel集)では,同局が作成した「日本の統計」「世界の統計」などの総合統計書の中から基本統計だけをまとめたEXCELファイルを入手することもできる。またリンク集「都道府県等」では市町村単位のデータが入手できる。
日本の中核市関連の統計の入手で有用性が高いサイト。特にここでは,土地及び気象,人口,事業所,農業,工業,商業,サービス業,貿易,金融,物価及び家計,労働.建物及び住居,運輸及び通信,電気,ガス及び上・下水道,教育及び文化,衛生,民生,警察・司法及び消防,市(都)民経済計算,財政,選挙及び職員などの複数項目でExcelデータをダウンロードすることができる。地域調査の項目などで,市町村規模の比較をする際に有用である。
【アメリカ合衆国の統計】
米国勢調査局(US Census Bureau)の運営する公式の統計サイトである。
米国勢調査局(US Census Bureau)の過去から現在の統計を分析・地図化するためのサイト。
【ヨーロッパ統計】
ヨーロッパ地誌の概観,あるいは本質的な考察にとって有用サイトとしてはEUが運営するEUROSTATがある。ここでは各種統計が入手できる。
基本的なGISの入手サイト
【世界】
国境線や海岸線,経緯線,湖沼・河川などのデータがShapefileで入手できる。
100万分の1のスケールでグローバル,ローカルスケール(一部の地域・国)で,行政境界,道路,鉄道,駅,空港などの交通機関に関するデータが入手できる。地球地図国際運営委員会が公開していた地球地図はGlobal Map data archivesで公開されている。ただしデータのダウンロードは,ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」でアカウントを取得しないとできない。
ここでは,気温,降水量,気圧などについて,空間解像度が約1 ㎢のグローバルな気候レイヤーのオープンデータが入手できる。version.1.4とversion2が提供されている。これらのデータはマッピングおよび空間モデリングに使用できる。たとえばQGISを使用してここのtifデータを処理することで,世界の月ごとの気温,降水量の等値線をつくることもできる。
OpenStreetMapの地物のデータを検索し、ダウンロードするためのウェブツールである。
【日本】
国土交通省のサイト「地理空間情報ライブラリー」では,地理院地図で提供している地図・空中写真をKMLで配信している。 KML(ネットワークリンク)に対応したソフトウェアで,地図・空中写真を利用できる。標高別の色分け地図や,空中写真などのデータをGoogleErth上で表示させることができる。
地球地図日本のデータは、地球地図国際運営委員会(ISCGM)の地球地図仕様(Global Map Specifications)で定められているデータ形式を採用している。 データはベクタデータ(交通網・水系・境界・人口集中域),ラスタデータ(標高・植生・土地利用・土地被覆)が入手できる。
国土地理院が作成した基盤地図情報(シームレスなベースマップ)をXMLというファイル形式で閲覧とダウンロードができる。さらに同サイトの基盤地図情報ビューアーコンバーターをダウンロードして使えば地図イメージの閲覧,shape形式のファイルへの変換も可能である。
国土数値情報は,国土計画の策定や実施の支援のために整備されたもので,行政区域,鉄道,道路,河川,地価公示,土地利用メッシュ,公共施設など,国土に関する様々な情報がshape形式データ形式のファイルで提供されている。
このサイトでは都道府県,市町村,町丁別の境界データがshapefileで入手できる。
【アメリカ合衆国】
アメリカ合衆国の電子政府「DATA.GOV」Data Catalog では様々な合衆国関連のGISデータを入手できる。
様々な地図投影法の世界地図を入手するサイト
ドイツ語サイトでDDGS(Differential Geometry and Geometric Structures;微分幾何学および幾何学的構造)というサイトがある。このサイト内の「地図投影の写真ギャラリー(Picture Gallery of Map Projections)」というページでは,様々な地図投影法の世界地図を中心を変えるえるなどして,gif形式で入手可能である。
日本のBeagleGraph社では,球体展開図作成サービス(ビーグルグラフ)という無償のオンラインツールを公開している。「地球儀」を作る時の素材となる「舟型多円錐図法の世界地図」をPDF,JPGなどの様々な形式で作成できるサービスである。
日本の基本図入手サイト
【基本図】
国土地理院の地図が見られるオンラインツール。 世界地図から建物ひとつひとつが判別できる詳しい地図まで,様々な縮尺の地図を見ることができる。また地形履歴を知るのに役立つ治水地形分類図,地形の起伏をみるための色別標高図,陰影起伏図,さまざまな年代の土地利用の比較に役立つ空中写真等などさまざまな地図を重ね合わせたり,二画面表示させて見ることができる。
ガンマソフト株式会社のWebサイトで,Map25000.comでは地形図を活用しやすくするための便利なアプリを公開している。
このサイトで入手できる基盤地図情報は,国内全域の等高線,水域,道路,街路などのデータをXML形式で入手できる。そのままQGISで読み込むこともできる。また同サイト内の「基盤地図情報ビューア」を使ってshapefile化し,MANDARAなどで読み込むこともできる。
このサイトでは、行政境や,洪水時予想浸水高データなど国土に関する基礎的な空間データ,病院・警察・バス停などの位置情報をshapefileで入手できる。地域課題を考察する場面で有用なデータが多い。
【旧版地形図】
旧版地図の謄本を入手する場合,このサイトにある手続きに従えばよい。
【自衛隊関係の地図】
日本の防衛組織である自衛隊 (Japan Self-Defense Forces:JSDF)の一覧マップがpdfで入手できる。 国土地理院 「500万分1日本とその周辺」 を参考にWEB版メルカトル図法で作成されている。 緯度・経度、国境、防空識別圏、EEZ、接続水域、護衛艦・戦車・航空機アイコンなども記載。
レリーフマップ(段彩図)の入手サイト
【陸地部分】
Geolabelsというサイトは,地球上の任意のエリアについて鮮明な段彩図を閲覧,入手できるサイト。画面の上では,Capitals(首都),Countries(国),Volcanoes(火山),Locations(位置)を選択することができる。Geolabelsというサイトは,地球上の任意のエリアについて鮮明な段彩図をインフラクティブ形式で閲覧,入手できるサイトである。インタラクティブなGISマップでもあり,ベースマップは,地図,航空写真,レリーフマッ,Openstreeumapの4形式から画面を選択できる。また氷河,植生など様々なレイヤが用意されている。ただ画像を入手する場合は,ハードコピーしかない。
【世界】
ETOPO1(1分メッシュ)の間隔の標高データをもとにした非常に精度の高いレリーフマップである。陸地部分と海洋部分のレリーフが統合されて,拡大も可能なため,高校地理の地形学習に有用である。
サイトは,地理学のトム·パターソンと地学のベルンハルトジェニー氏,さらに米国国立公園局,オレゴン州立大学によって運営されているが,ここでは世界各地域の陰影図を公開している。グレースケールとカラーの両方がある。
NOAA(米国海洋大気庁)のこのページには,「Surface of the Earth (ETOPO2v2) 2 minute color relief images」という「地球表面のカラーレリーフ」をタイル形式て閲覧するサービスがある。レリーフのファイル形式はGIF形式で海底地形が鮮明である。
アメリカ合衆国国立公園局(NPS)が運営する高解像度の地図資源利用サイト。さまざまな用途の主題図作成に活用できる,地形,植生などの基本要素だけが鮮やかな色彩地図で閲覧,入手できる。
様々な主題図の入手サイト
【世界】
スウェーデン語サイトでMapperyという非常にユニークな実生活で使われるマップのコレクションサイトがある。ここでは世界的な「マップ愛好家」によって随時追加提供されている,多様な実生活マップを目にすることができる。キーワード,地図検索あるいは,マップギャラリーの閲覧という様々な形で,自分の地理研究や地理教材に使えるマップを見つけることができる。ここに紹介されている地図はJPG形式などでダウンロードすることも可能である。
ル・モンド・ディプロマティーク (Le Monde Diplomatique) とは,フランスの月刊誌である。フランスの有名な日刊紙ルモンドの子会社で,日々のニュースよりは世界的な政治・経済・社会潮流に関する記事を主に掲載し,知識層に幅広く読まれている(ウィキペディアより)。そのCartographie (地図)というページでは,様々な主題図がPNG形式などでアップされている。
このサイトのMapsという所では,UNEP(国連環境計画)がかかわる世界の諸課題にかかわる様々な主題図が,テーマ別・地域別に閲覧できる。
ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)とは,有名なフリーのウェブ百科事典のウィキペディアと同じくウィキメディア財団というNGOによって運営されているサイトで「誰でも自由に利用できる画像・音声・動画などを供給することを目的」としたサイトである。ここで「SVG maps」という検索語で検索すると,さまざまなSVG形式の地図が無料でダウンロードできる。SVG形式のファイルというのは簡単にいえば,lllustratorやInkscapeなどで読み込み,加工ができるベクトルデータである。
SEDACとは,NASA(米航空宇宙局)による地球観測データの提供システムの一環で設けられた機関である。その公式サイト(英文サイト)のとくに「Map Gallely」というページでは,地球環境にかかわる有用な主題図がpdf,jpg形式で数多く入手できる。具体的には,Climate(気候),Conservation(保護),Governance(自治),Hazards(自然災害),Health(保健),Population(人口),Poverty(貧困),Sustainability(持続可能性)ついての多くの主題図が入手できる。ただし年次が古いのが難点である。
ここでは大変ユニークな地図が沢山入手できる。高校生に地図そのものに対する興味関心を引く上では非常に有効な資料である。
「IndexMundi」は,アメリカのシリアル起業家という肩書きのMiguel Barrientos氏とClaudia Soria氏が共同で運営しているビジュアル指向の統計ポータルサイトである。Charts & Mapsというところでは,「様々な情報ソースに依拠している世界統計」をもとに作成されたたくさんの主題図,グラフ,表が容易にみられる。とくに主題図ではシンプルな統計地図(すべてコロプレスなのが難点)が多数みられ、高校地理の素材としても有用である。
【日本】
本来は,日本の市町村合併の変遷をパラパラまんがのような地図切り替えで閲覧できるサイト。日本領土の変遷,都道府県の変遷,政令指定都市の変遷,中核市の変遷,特例市の変遷,仮名市町村の変遷についても同様の変遷地図がみられる。さらにEUの拡大,US・UK・フランス・ドイツ・イタリア・スペインの行政区分の変遷,プロ野球球団,Jリーグの変遷,bjリーグの変遷や,国道路線網,高速道路網,新幹線の変遷,日本の空港,世界遺産の変遷地図なども閲覧できる。なお変遷地図は,gif形式でダウンロード可能である。
衛星画像の入手サイト
【世界】
だいち(ALOS)が撮影した約300万枚の衛星画像を用いて整備された全球陸域の高精度デジタル3D地図(ALOS World 3D)を公開している。
GoogleEarthproでは,断面図作成,アドレスマッチング地図の作成,空撮アニメの作成などができるほか,kml(kmz),shapefileなどの直接読み込みなどさまざまな機能がある。表示させた画像を精度,カラー・白黒を指定して保存することができる。
国士舘大学地理学教室ホームページ(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/)の中のテーマ性をもった世界の衛星画像を毎月紹介していくページ。
ここでは「世界の夜の光」の世界地図をjpg形式などで入手できる。「black marble」というGoogle Earthファイル(KML)も入手できる。
Day and Night World Mapと同様に衛星地図に,設定した日時の昼夜のエリアを示したり,実際の人工衛星からの視点を示すことができる。
気象庁のホームページ内にある「防災気象情報」の「気象衛星」という所では,ひまわりによる衛星画像(モノクロ,カラー)を入手することができる。画像は30分おきに更新されている。
このサイトは,1978年以来の気象衛星「ひまわり」画像を網羅的にアーカイブし,1979年以来約18万件の気象衛星台風画像や1951年以来の台風ベストトラックなど、過去の履歴を日時・名前・位置・雲パターン等で検索できる台風データベースとなっている。
tenki.jpは日本気象協会の運営する天気予報専門サイトである。とくに過去天気のページでは,日にち単位で日本周辺の気象衛星画像を閲覧できる。
1時間おきに更新される気象衛星の全球画像(モノクロ)が閲覧,入手できる。
1961 年から現在までの地球の宇宙飛行士の写真の最高かつ最も完全なオンライン コレクションがみられるNASAのサイト。写真のデータベースを検索することもできる。
球面上の世界に関する地図の入手サイト
【昼と夜の範囲】
time and date.comという英文サイトの中にあるページ。ここでは入力画面に任意の日時を入力するだけで,その時間における「太陽の位置」,「昼間のエリア」,「夜のエリア」を衛星画像上に示すことができる。
Day and Night World Mapと同様に衛星地図に,設定した日時の昼夜のエリアを示したり,実際の人工衛星からの視点を示すことができる。
地球上の「リアルタイム」の昼間の領域と,夜の領域を可視化された画像で示してくれるサイトである。画像に使われている雲は,3時間ごとに更新される気象衛星画像のものが使われている。
都道府県庁所在地等の日の出・日の入り,月の出・月の入り,および南中時・月齢が確認できる。
世界各地の都市について,日の出、南中、日の入りの表を作成できる。経緯度は、[Google Map]ボタンでも入力できる。
【経緯線】
radicalcartographyでは,同一緯線・経線上の大陸分布割合をグラフで掲載している。この種のグラフは,よく陸水分布の概要を知るための資料として,参考書などにも掲載されているが,ここではBill Rankin氏が2009年に作図したグラフを容易に見ることができる。グラフを表示させるためには,サイトの左側にあるサイドバーの「PROJECT」→「BROWSE BY GEOGRAPHY」→「THE WORLD」→「LAND」をクリックしていくだけである。
時差計算の関連情報入手サイト
【タイムゾーンマップ】
ここではインタラクティブなタイムゾーンマップが公開されている。時差計算の学習などでの活用が考えられるサイトである。
【国際テレビ会議の時間調整】
「time and date.com」という英文サイト内のページ。世界各地の異なるタイムゾーンの者同士でテレビ会議を行う場合,お互いに都合のいい時間を見つけるのに役立つオンラインサービスのページである。国際的なテレビ会議を開きたい日付と会議出席者のいる都市(4つまで)を入力するだけで,それぞれの都市の時間情報が表の形式で瞬時にして表示される。
【サマータイム(デイライトセイビングタイム)】
上でも取り上げた「WorldTimeZone.com」という英文サイトでは,リアルタイムのDSTマップ(Gif形式)を入手することができる。
【日本の時刻表示の特殊性】
今の日本の時刻表示を決めているのは,明治5(1872)年11月9日付 太政官布告第337号で,これによれば「正午=午前12時」,「夜中の12時=午後12時」が法律的には正しい。ただこの法律は「夜中の12時」には「午前0時」の別名も併記されているが,「正午」には「午後0時」の別名が記載されていない。
「午前12時=午後0時,午後12時=午前0時との考え方で統一するのが良いのではなかろうか」との政府系機関としての見解が掲載されている。
【日本式と英米式時刻の差異】
実は,日本の12時についての解釈は,英米式の解釈とは違う。つまり英米式のAM12時は,深夜0時あるいは日本の午後12時と同じである,英米式のPM12時は,正午あるいは日本の午前12時と同じである。現在,日本で家電製品やパソコン,Excelなどに使われているデジタル表示は,製品の海外輸出などに対応できるよう英米式にしている。そのため,「日本の公式見解」と異なる「間違った表示」になっている。この点も,時差計算の学習などの時に,触れておくとよいかと思われる。英米式で12時間表示で時間を表すときも正午は「12時」だが,正午12時は「午後」であるとの認識から「PM12時」の表示になるのだという。結論としては,時差計算は「24時間表示の時刻」で教えないと,こうした矛盾にずっと神経を擦り減らされることになる。
歴史地図の入手サイト
【世界】
このサイトはテキサス大学オースチン校のペリー・カスタネダ図書館の所蔵する地図コレクションのオンライン提供ページである。現在閲覧できる地図は,「PCLマップコレクション」といわれるこのサイトには現在,25万以上のマップが含まれている(20%未満がオンライン)。世界各地の新旧の地図がJPG形式でアップされている。
このサイトでは,ヨーロッパを中心とした都市の歴史的地図の閲覧・入手ができる。イスラエルのエルサレムヘブライ大学のユダヤ国立大学図書館と地理学科による共同プロジェクトで作られたアーカイブサイトで,時代は1486年~1800年までの地図が掲載されている。パリ,エルサレム,ローマなどの重要な歴史的都市についても,高解像度のJPG形式のファイルで閲覧できるようになっている。
Maps ETCとは,5000以上の歴史地図を入手できるサイトで,南フロリダ大学教育学部のサイトである。地図を検索する方法は,2つある。一つは,メインページにあるアフリカ,南極,アジア,オーストラリア,ヨーロッパ,北米,南アメリカ,米国,世界という地域ごとのギャラリーから検索する方法である。そしてもう一つは「検索データベース」から検索する方法である。地図はPDF形式で入手したり,オンラインで閲覧することができる。
北アメリカと南アメリカの 16 世紀から 21 世紀の地図、および世界、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの地図が閲覧できる。コレクションの中には、地図帳、地球儀、学校の地理、海図、およびポケット、壁、子供用および手書きの地図なども含まれる。
【日本の鳥観図】
国際日本文化研究センターが鳥観図絵師・吉田初三郎、および彼の影響のもと同時代の絵師が描いた鳥瞰図のについて、全体像を把握できるようにする意図で作成されたデータベースである。
アナグリフ画像の入手サイト
沼津工業高等専門学校教養科教授の佐藤崇徳氏のサイト内のページで,ここでは地形の実体視に使えるアナグリフ画像がアップされている。
地理院地図では地図画面をアナグリフ表示できる機能がある。
カルトグラム画像の入手
700近くの大量のカルトグラムを掲載するサイト。アメリカ合衆国のシェフィールド大学のSASIグループと,ミシガン大学のMark=Newmanらによって運営されている。地図は,PNG,PDFの形式でダウンロードできる。
オランダの公立大学「アイントホーフェン工科大学(Technische Universiteit Eindhoven)」の公式サイトには,Bettina Speckmann氏の長方形カルトグラムに関するデータ,図がいくつか紹介されている。
チューリッヒ工科大学が中心に開発したオープンソースソフトウェアでカルトグラム作成ができるjavascriptで動作するソフトである。これで自作することで入手ができる。
QGISのcartogramプラグインを使えば単純なカルトグラムであるあれば作成することができる。
大地形・プレート関連の情報入手サイト
【プレートテクトニクス】
このサイトは,1994年に米国地質調査所(USGC)が出版した同名書籍のオンライン版である。ここではプレートテクトニクスについて,豊富なイラストや写真を使って学術的な観点からまとめたその書籍を,項目別に閲覧しやすくなるとよう再編集している。情報は常に,最新の成果を反映するように追記,修正が行われている。アメリカの地理教材で引用されることが多いサイトである。
テキサス大学内の学術研究センターUTIGのサイトでは,プレート境界の画像や,kml形式のデータを入手することができる。
このサイトでは,海底プレートの形成年代を可視化したカラー地図がpdf,tif,jpg形式などで入手できる。
小地形関連の情報入手サイト
【火山】
世界各地の活動的な火山について,監視カメラの画像を入手できる。
以前は,「煩悩活火山」の名前で,国内108の活火山を紹介するサイトであったが,現在は111に活火山が増えたため名称が変更となっている。すべてについてカシミール3Dで作図した鳥瞰図が閲覧できる。気象予報士の平井史生氏のサイトである。
このサイトでは世界各地の火山について,多くの関連画像を入手することができる。
【日本の地形】
全都道府県別に,基本的な地形情報が概略地図とともに入手できるサイトである。
とくに日本各地の地形ギャラリーというところでは,日本国内の小地形の具体例について地図,3D地形図を表示させることができる。
気候関連の情報入手サイト
【ケッペンの気候区分】
フリー百科事典のWikipediaでは「ケッペンの気候区分」で検索すると,1951年-2000年のデータを基にした気候区分図の「最新版」が入手できる。
このサイトの気候区分図は.「World Map of the Koppen-Geiger Climate Classification」という,世界の気候タイプを31に区分けしたもので,0.5度四方メッシュの気候区分図であり,地図帳に掲載されているものとは区分の方法が異なっている。しかしここのページではKMZ形式のデータ形式でも入手できるため有用性が高い。
【気象衛星画像】
とくにこのサイトの「衛星画像」では,1時間おきに更新される気象衛星の全球画像(モノクロ)が閲覧,入手できる。
気象庁のホームページ内にある「防災気象情報」の「気象衛星」という所では,ひまわりによる衛星画像(モノクロ,カラー)を入手することができる。画像は10分おきに更新されている。衛星画像を時短動画にまとめたものもみられる。
このサイトは,1978年以来の気象衛星「ひまわり」画像を網羅的にアーカイブし,1979年以来約18万件の気象衛星台風画像や1951年以来の台風ベストトラックなど、過去の履歴を日時・名前・位置・雲パターン等で検索できる台風データベースとなっている。
tenki.jpは日本気象協会の運営する天気予報専門サイトである。とくに過去天気のページでは,日にち単位で日本周辺の気象衛星画像を閲覧できる。
【世界の平年値の分布】
気候表や雨温図,ハイサーグラフの作成に欠かせない気象データについて,ページ左「地点の選択」でデータを入手したい地点を選択し,「年月日の選択」→「データの種類」を指定すればデータにたどりつける。
平年値の統計期間を1981~2010年とする気象データが容易に入手できる。世界地図のマップ上でデータがほしい都市の選択ができる。
気候表・雨温図,ハイサーグラフを作るための基礎データ入手は『理科年表』(国立天文台編)が定番である。購入・登録してから1年間だけサイト上でアクセスできる。
膨大かつ気候学習に有用な過去の気象データが入手できるサイトである。(株)ウェザーマップによって運営され,気象ダイアリー,天候のまとめ,トピックス,気象の本棚,暦と出来事,海況・エルニーニョ,データベース ,気象の小窓といった複数項目に分かれたサイトである。
世界各地の最新の気象情報を反映した地図を,インタラクティブマップの形式で入手することができる。つまり数時間前に世界各地の気象観測施設で観測された気温,体感気温(暑さ),体感気温(寒さ),紫外線量などの状態を視覚的に表すインタラクティブマップを公開している。初期画面右下に表示される「Select a Country or Region」の地図で地域を選択すればその地域の地図が示される。 またその地図下にある「Expand Map」をクリックすれば地図はかなり大きな地図に拡大される。ファイルは「右クリック」→「名前を付けて画像を保存」でgif形式で容易に保存ができる。
国海洋大気庁(NOAA)の下部組織であるIRIのHP。このサイトの「IRI Climate and Society Map Roomでは,現在と近年の気候に関連する気候関連地図が閲覧できる。地図を操作することができ、元のデータにもリンクされています。地図の入手はハードコピーである。
【台風】
過去の主な台風・ハリケーン・サイクロンなどの経路図や台風をとらえた衛星画像,鮮明な気象衛星画像も見られる。なお「雲画像動画アーカイブ(全球画像)」では1978年12月~現在までの月別の雲の動きをまとめた動画をmpeg,wmvの両形式でダウンロードすることもできる。とくにこのページを使うと,年,月,海域を指定して簡単に「台風発生地点図」が描画でき,png形式でダウンロードできる。
このサイトでは,台風経路図なども容易に入手,直接印刷することもできる。地域別の「暴風域に入る確率」についてのデータも入手可能である。
操作が少しわかりにくいが、ハリケーンだけでなく過去の世界全体のの熱帯低気圧の経路を,年次などで検索してウェブ地図に表示できる。
【天気情報の入手】
このサイトでは,国内各地のリアルタイムの雨量を表示するマップが閲覧できる。
ハザードマップ関連の情報入手サイト
【世界】
1988年に災害疫学研究センター(CRED)が立ち上げた,オンラインのデータベースである。世界保健機関(WHO)とベルギー政府の支援を受けて作成されたもので,1800年代から現在までの自然災害の統計データや,自然災害関連の報告書を公開している。データベースへのアクセスは,オンライン登録が必要である。年次によって自然災害の定義が違うため,データ利用については注意しなければならないが,グローバルスケールの自然災害統計をまとめたものは唯一これだけなので大変有用である。実は自然災害関係の共通テストや模擬試験の問題については,ここの統計が情報源となっている。
このサイトの「Global and Regional Analyses」というページでは,1985年以降の様々な洪水発生地域の世界地図が閲覧できる。
国際連合人道問題調整事務所が、世界の紛争・災害・自然災害の状況とそこで行われている人道支援の状況を提供する目的で立ち上げたサイト。世界各地の様々な災害に対しての支援に、 24 時間年中無休で情報を提供するサイト。
【日本】
全国各地のハザードマップの公開情報に直接アクセスできる。国土交通省で公開してる全国のハザードマップのポータルサイト。国土地理院で公開している全国の自然災害リスクについて閲覧できる重ねるハザードマップ,全国市町村のハザードマップの入手ができるわがまちハザードマップなどにつながる。また後者のサイトでは、全国各地の「ため池洪水ハザードマップ」へのアクセスも可能である。
防災科学技術研究所が全国地震動予測地図を,オンラインツールで閲覧できるようにしたサイトである。初期画面のSTARTボタンをクリックすると,地図が表示される。地震防災への意識向上と効果的な地震対策のための基礎資料の無償提供をしている。このサイトでは日本全域を対象とした約250mメッシュの「確率論的地震動予測地図」,主要活断層帯で発生する地震の想定地震地図などの閲覧ができる。
独立行政法人・防災科学研究所の公式サイト「Hi-net高感度地震観測網」では,日本で起こった主な地震の「最大振幅分布図(PNG形式)」と「振幅アニメーション(動画形式)」が見られる。つまり近年日本で起こった地震について,このブログのリンクから入れるページで,年月日,時間を検索するとそのそれぞれが表示される。たとえば2011年3月11日の振幅アニメーションが見られる。
このサイトでは,PDF,Word形式のファイルとして「災害時に徒歩帰宅するための地図の作成方法」というファイルが無料ダウンロードできる。とくにWord形式のものは,二次加工が容易にできる。
市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるための「マイタイムライン」作成についての情報が入手できる。
ハザードマップ関連情報入手サイト
【日本】
環境省 自然環境局 生物多様性センター 調査科のサイトである。ここでは国内の植生分布図の元資料となる「最新の自然環境保全基礎調査」の結果を地理院地図上で,JPG,pdf,shapfileの各形式でダウンロードすることができる。また様々な生態系関係の主題図やGISデータが入手できる。
海流・海図関連の情報収集サイト
【日本の海図】
日本近海の「海流図」の毎日の速報データが,PNG形式や,二次加工可能なPDF形式,さらにShapfile,Kmz形式でダウンロードできる。
海上保安庁の公式サイトで公開しているオンラインツールで,過去の様々な海図を閲覧入手することができる。
【日本の領海】
教科書などに使われている「日本の領海等概念図」の原図が入手できる。
河川の月別流量の情報収集サイト
【世界】
グローバル流出データセンター(GRDC)とは,世界気象機関(WMO)の後援によって,国際データセンターという組織が運用している機関である。地球と気候変動に関する研究と世界の統合的な水資源管理をサポートするために1988年に設立された。この公式サイトでは「世界のおもな川の月別流出量データ」が地図検索により容易に入手できる。模擬試験などの図の情報源に使われることもある。
現職の高校の地理の先生である畔田豊年の個人サイト「あぜッ地理」では,世界の主要河川の月別流量のグラフが閲覧できる。
【アメリカ合衆国】
ここでは,アメリカ合衆国国内のリアルタイムな河川の流れ,干ばつなどについての監視結果が地図化されたものが掲載されている。「現在の河川の流出量」「干ばつ状況」「洪水の発生状況」「過去の水の流出」などをマッピング化したものである。
湖沼関連の情報収集サイト
1986年に設立された国際湖沼環境委員会(ILEC)によって運営されているサイトである。ここのオンラインデータベースでは,世界各地の湖沼についての基本情報を,名前,国名,フリーワードで検索することができる。
農業関連の情報収集サイト
【農業統計・マップ】
FAO(国連食糧農業機関)が運営する世界最大かつ包括的な食料・農林. 水産業関連のオンライン統計データベース
九州大学 大学院農学研究院の伊東正一氏が制作したサイトで,世界の農業統計と農産物の生産量・貿易量の推移のグラフを閲覧できる。
【アメリカ合衆国】
アメリカ合衆国農務省(USDA)の公式サイトでは,5年おきに行われる農業センサスの資料の最新版)が公開されている。ここでは,合衆国のさまざまな作物の主題図がpdfで入手できる。
アメリカ合衆国農務省(USDA)の公式サイト内のページであるが,2017農業センスにもとづくさまざまな主題図(ドットマップ)がpdf,gif,png形式で入手できる。
水産業関連の情報収集サイト
【水産統計】
天然資源・環境問題を研究し,政策提言もしているアメリカのシンク-タンクであるWRI(世界資源研究所)の公式サイトでは,水産資源についての統計データをCSV形式(Excelと同様の扱いができる)でダウンロードできるサービスを提供している。一次資料の公表元であるFAOでもデータの検索サービスがあるが,私はWRIから入手したデータの方がエクセルによる加工がしやすく,使いやすいと考える。
FAO(国連食糧農業機関)のデータベースである。商業・産業・レクリエーションなどの目的別に,国または地域・種・漁場・年ごとの統計が入手できます。またここからは 「FishStatJ」という漁業および養殖の統計時系列データを入手するためのソフトウェアもダウンロードできる。
【魚の図鑑】
島根県水産アドバイザーである藤原昌高氏が主宰する食用の水産物に特化した,大変ユニークなサイトである。日本で消費される約2000種の魚や,貝類,海藻など水産物のおもなものについて,海外からの輸入先,画像,食べ方などの情報を,網羅したサイトである。
【魚の種類別の生息分布】
FAOの公式サイト内のオンラインツールで,カツオなど特定の魚類の種を選択すると,その分布図が簡単に示せるというツールである。地図下の「Select species to view on the map」という選択メニューにある魚種(英語表記)から適当なものを選択して,選択メニューの上にある の右横の矢印をクリックすると地図が描画される。
【報告書】
FAOの公式サイトのからダウンロードできる報告書では,隔年で世界の漁業と養殖の現状を伝えてくれる。英文ではあるが,地図,図表などについては地理の授業などでも有用な素材となりうるものが多い。
鉱物資源関連の情報収集サイト
【全般】
「資源について」というサイトがある。ある企業によって運営されている日本語サイトであるが,ここでは鉱物資源についての基本情報を入手することが可能である。いろいろな資源についての生産動向や,国別のおもな資源生産企業,資源関連の様々なランキング,世界各地の主要鉱山,鉱物資源についての各国情勢などが入手できる。地理の鉱物資源・エネルギー資源の教材を作っていく上での情報ソースとして有用なサイトである。
USGS(アメリカ地質調査所)によるグローバルな鉱物資源の分布マップがみられる。
天然資源・環境問題を研究し,政策提言もしているアメリカのシンク-タンクであるWRI(世界資源研究所)の公式サイトでは,様々な資源についての統計データやマップを入手できる。
【鉱物資源の流通】
JOGMECは,2002年7月26日に公布された「独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構法」に基づき設立された組織で,その公式サイトであるここでは,さまざまな金属資源の情報が入手できる。
このサイトでは地球規模の環境問題,資源問題に関連するデータ,特に世界の資源流通(マテリアルフロー)にかかわるデータを,平易な地図や図表の形式でまとめデータベース化している。このうちの「貿易フロー図」が特に興味深い。つまり西ヨーロッパ,東ヨーロッパ,北アメリカ,その他のアメリカ,オセアニア.ロシア,日本,アフリカといった地域ブロックごとの物流(主要資源,鳥獣,肉類,魚介類,穀物類,木材,鉄,アルミニウム,化石燃料などの物流)をまとめた流線図をpdf形式でダウンロードできる。年代が古いのが最大の難点である。
エネルギー資源関連の情報収集サイト
【全般】
イギリスの国際石油資本であるBP社の公式サイトでは,エネルギー資源の生産・消費・流通に関連した統計情報を,Excel,pdf形式などで入手できる。
アメリカ合衆国の政府機関であるEIA(エネルギー情報局)は,政府の中立的な政策立案に貢献するための,世界あるいはアメリカ国内のエネルギー統計を収集する機関である。この公式サイトの「source & user」ではとくに1980年~現在までの,世界およびアメリカ合衆国の石油(Petroleum),天然ガス(Natural Gas),電気(Electricity),石炭(Coal),再生可能エネルギー(Renewable & Alternative Fuels),原子力(Nuclear)についての統計データが,Excel形式のファイルや図版の形式で入手できる。
【再生可能エネルギー】
「グローバル規模の再生可能エネルギーの情報サービスの提供企業」である3TIERの公式サイトでは,水力,風力,太陽光といった再生エネルギーについてのグローバル規模の分布図(カラー)がpdf形式で無料ダウンロードできる。資源とエネルギーの項目などで,教材として活用可能な素材であると考える。
小売業関連の情報サイト
【商品広告】
18世紀後半以降の広告の画像を1万点以上掲載しているサイトである。航空&航空機・アルコール・動物・美容&衛生・書籍&雑誌・キャンディ・車・漫画・ セレブリティ・服・コーラ・漫画・電話&通信・コンピュータ&ソフトウェア・飲料・テレビ&エレクトロニクス・映画&エンターテイメント・フィットネス・食品・家具・ジュエリー&ウォッチ・キッズ&赤ちゃん・リーフレット&チラシ・薬・軍隊・マネー・音楽・オフィス・オイル&ガス・香水・写真撮影・宣伝&ポスター・レース・レストラン・スポーツ・タバコ・玩具・交通・旅行・クリスマスなどの30以上のカテゴリー別に整理されている。
【メガチェーン店舗】
英文サイトの「Original Locations of 15 Mega-Chains」という記事では,現在,世界のグローバリゼーションを牽引する,小売業を代表する15のメガチェーン店舗の一号店についての,概要説明とそれらの写真が掲載されている。それらの店舗の内訳は,McDonalds,Gap,KFC,Hilton,Burger King,Wal-Mart,Wendy’s Old,Fashioned Hamburgers,Starbucks,7-Eleven,Subway sandwiches,Motel 6,Baskin-Robbins,Arby’s,Barnes & Noble,Taco Bellである。
【グローバル企業】
このサイトはグローバル企業・マクドナルドの公式サイトの一つで,世界各国のオフィシャルサイトのリンクをまとめたものである。マックのハンバーガーの具材などは地域の素材を活用しているため,グローバル化の教材になりやすいが,その情報ソースがまとまっている。地域,国別の検索をすることもできる。
交通関連の情報サイト
【世界の交通大観】
科学系の雑誌Newscientistの公式サイトでは,「It's a small world」 という題名で,主要都市からの時間距離の大きさを視覚的に示した地図を紹介している。
【航空交通】
ここでは北米大陸の上空を飛ぶ多くの航空機の航行ルートが視覚化された画像と,その動画が示されている。航空機のコースを示したものは拡大表示することができる。なお動画は,拡大部分の動画が終了したあと表示される,全体部分の動画のメニューが表示されるが,その動画が大変興味深い。つまりその動画をみると,一日に飛ぶ航空機の移動が時系列で再現されてるのだが,時間帯による航空交通の利用度の違い,国際線と国内線の利用度の違いを確認することができる。またこのページの最下部にある航空ルート図は,すべての飛行機のルート表示だけでなく,CRJ2,B737,B752,A320,B733,E145,A319,B738,CRJ7,MD82といった機種ごとのルート表示も可能である。
通信関連の情報サイト
【海底ケーブル】
現在世界中で稼働している海底ケープルマップを入手することができる。
【インターネット】
「インターネット利用者を,現在インターネットを使う能力をもつ誰でも」といった定義として,インターネット利用人口の世界統計や統計グラフ(棒グラフ)が閲覧できる。統計数値も適宜更新されており,より「現実に近い,より最近の統計」という形で統計が活用できる。
環境問題関連の情報サイト
【環境問題についてのデータ入手】
食料、森林、水、エネルギー、気候、海洋、都市という 7 つの地球規模の課題に取り組んでいる世界的な研究機関であるWRI(World Resource Institute)の公式サイトで、環境問題についての様々なデータが入手できる。
【グローバルスケールの環境問題】
GRID-Arendalは,ノルウェーのアーレンダールにある国連環境計画と協力しているセンターであるが,この公式サイトのgraphicというページでは,さまざまな地球規模の環境問題をテーマにした地図(気候変動にともなう氷河湖決壊洪水・氷河後退,海洋汚染など)が無償公開されている。
【オゾンホール】
このサイトでは1979年から現在までのオゾンホール画像がアップされている。画像はオゾンの濃淡を色彩の違いによって示した画像になっている。画像形式はpng形式などである。
NASAデータをもとにして作成された「オゾンホール画像」がアップされている。1979年から現在の「10月の南極のオゾンホール」のカラー画像が示されている。
【環境との調和】
ナショナルジオグラフィック日本版の公式サイトで閲覧できるFlash形式のマップに「グリーンデックスマップ」がある。これは世界14カ国の消費者が行う,「環境と調和した持続可能な消費行動」に対する実践度を,「グリーンデックス」という数値(単位:%)にして,それを地図化したものである。色の濃い国が,実践度(グリーンデックス)が高い国,薄い国が実践度(グリーンデックス)が低い国と読み取る。
都市関連の情報サイト
【都市の成長】
Datawrapper社が,100万人以上の人口を持つ500の都市について,2000年から2016年の間の年平均人口増加率に基づいて網掛けして作成したインタラクティブマップをみることができる。凡例がわかりにくいが,円の大きさはおそらく2016年の都市人口,青色が都市人口率プラスo,オレンジ色が都市人口率マイナスである。
【超高層建築物】
都市の土地利用の特色は,垂直的な土地利用が卓越していることである。実は,このサイトでは,世界のすべての現存あるいは計画中のすべての「高さ213m以上の超高層建築」について,統計データを提供してくれる。
人口・人口問題関連の情報サイト
【世界人口の見通し】
国連事務局の経済社会総務省の人口部による世界人口とその推計をもとにした人口関連の統計、グラフが表示できる。
【人口ピラミッド】
コンピューター・デザイナーのMartin De Wulf氏のサイトで,「Population Pyramids of the World from 1950 to 2100」というサイトがある。国連人口統計(2008年以前のもの)を使った瞬時にして,国別の人口ピラミッドを表示させることができるサイトである。操作もかんたんなため,世界各国の人口ピラミッドを概観したり,特徴的な形のピラミッドをもつ国を見付けるのには有用なサイトである。
【人口密度図】
CIESINとは,NASA(米航空宇宙局)による地球観測データの提供システムの一環でアメリカコロンビア大学内に設けられた機関である。その公式サイト(英文サイト)のとくに「Map Gallely」というページでは,地球環境にかかわる有用な主題図がpdf,jpg形式で数多く入手できる。とくにPopulation(人口)の所では人口密度図が入手できる。
水問題関連の情報サイト
国連教育科学文化機関(UNESCO)ではWHYMAPというプログラムの下,世界各地に散在する帯水層の地図を公表している。地図の閲覧はサイト内の各コンテンツでできるが,様々な形式のファイルをダウンロードすることもできる。
食料問題関連のサイト
【リアルタイムの飢餓状況】
飢餓に関する様々な統計をリアルタイム統計の形式で表示してくれる「Stop the Hunger」というサイトがある。この統計では現在,世界には9億人もの飢餓に苦しむ人がいることや,食品ロス(アメリカ),今日餓死した人間が何人かといった「リアルな現実」を知ることができる。高校地理で,食料問題などをICT機器を介して直視させる時に,大変有用なサイトであると考える。
【飢餓に関する情報】
国連加盟国の活動を支援するための研究と情報を提供しているDagHammarskjöldLibrary(国連寄託図書館)のサイト。国連などの食料問題に関するさまざまな情報が入手できる。
【ハンガーマップ(飢餓地図)】
このサイトではインタラクティブマップの形式でハンガーマップがみられる。飢餓をほぼリアルタイムで追跡および予測する世界食糧計画の世界的な飢餓監視システムである。画像としてのWFPのハザートマップはここから入手できる。
このページからは最新のハザードマップをPDFでダウンロードできる。
保健・医療関連の情報サイト
WHO(世界保健機関)公式サイトの「Public Health Mapping and GIS Map Library」というページでは,世界全体あるいは地方別の,衛生環境を示す地図や,感染症,伝染病などの広がりを示す地図がJPG形式でダウンロードできる。つまりこのページの下にある「Search by」というところで,表示する地図の範囲(Geographic coverage;例 World)と, Topics(項目;例 HIV/AIDS)を指定すれば,ダウンロードできる地図の一覧がすぐに表示される。一覧が表示されたら,あとはその中から自分の見たい地図のところをクリックすれば,その地図が表示される。
UNAIDS(国連合同エイズ計画)の公式サイトの一つで,少し古いが2009年のGlobal HIV prevalence map(エイズ罹患マップ)がpdf形式でダウンロードできる。
国際支援関連の情報サイト
【WFP(国連世界食料計画)】
WFP(世界食料計画)の公式サイトでは様々な情報を入手することができる。
このページでは,WFPの年次報告を動的なイメージでみることができる。
世界中で国連WFPが行った支援活動の実績などが概観できる資料が,pdfで入手できる。
WFPのpdf報告書の一つに『WFP Contingency Planning Guidelines(非常事態計画ガイドライン)』というものがある。ここには,飢餓,難民発生などが発生した時のWFPの行動計画の具体的なシナリオが示されている。高校生の中にはボランティアといってもあまり現実味をもって意識しないものもいると考えるが,「緊急食料援助の計画決定プロセス」などの援助の方向性がどのように検討されるかが示されている。
【緊急人道支援のデータ入手】
国際連合人道問題調整事務所(OCHA)が人道支援データをすべて 1 か所で検索、共有、使用できるようにするために開設したサイト。
国際連合人道問題調整事務所が、世界の紛争・災害・自然災害の状況とそこで行われている人道支援の状況を提供する目的で立ち上げたサイト。
【国際支援組織】
病気や戦禍によって苦境のある人々に,宗教,人種,民族.国境を超えた人道援助を行うことを目的にしたNGO「国境なき医師団(MSF)」の公式サイトでは,「活動ニュース」などで,現実の世界を知ることができる特集記事,ビデオ,写真などを多く見ることができる。
JICAの公式サイトでは,青年海外協力隊の基本データ,年次報告書(PDF形式)などが容易に入手できる。高校地理では,地球規模の諸問題を取り上げる際に,青年海外協力隊の事業を素材として取り上げることが多いが,下のリンクから所定のページにアクセスすれば,国別派遣実績,県別派遣実績,職種別派遣実績,年度別派遣者数の推移などの基本統計を入手することができる。
JICA(独立行政法人国際開発機構)サイト内のこのページでは,その広報誌の「mubdi」や「monthly Jica」のバックナンバーを項目別にpdfファイルでダウンロードできる。
【日本のPKO】
1948年以来,多くの国連平和維持活動が実施され,現在でも各国に国連平和維持活動が展開している。こうした国連平和維持活動の実態について知る時に有用なのが,国際平和協力本部事務局のサイトである。ここではPKOが現在展開されている国や,そこで実施されている業務の内容の概要を簡単に知ることができる。情報源の一つとして活用が考えられる。
【開発教育】
「世界がもし100人の村だったら」は,アメリカの環境科学者Meadows, Donella氏が1990年に書いた「State of the Village Report」という短文が,2001年前後から,インターネット上でチェーンメールのように広がりつつ,内容を変質させて誕生した短文である。日本でもその翻訳本が出版されたり,その後それに示唆を受けたドキュメンタリー番組が放映されるなど,非常に大きな反響があった。統計を武器に,富の偏在を示していくこの文章は,地理教材としても有用性が高い。しかしながら,「チェーンメールとして広がっていくうちに,統計が古くなったり,不確かな数値が使われるようになって」という誕生の経緯を考えると,高校地理への授業への活用にあたっては,注意が必要である。ただしThe Global Villageには,2001年に「Rekha Balu, Christine Engelken & Jennifer Grosso」が客観的な統計データによって修正を行ったものが掲載されている。
開発教育協会というNGOの公式サイトでは,具体的な開発教育に役立つワークショップ資料情報,イベント情報などが入手できる。
平和と人権関連の情報サイト
【原子力爆弾の恐怖】
中國新聞の公式サイトでは,「広島が原爆で壊滅した5日後の廃虚の航空写真と,現在の広島の地図を重ね合わせたPDF地図」をダウンロードできるようになっている。地図をみているだけでも,昔の広島の原風景と,それを一瞬にして奪ってしまった原爆投下という事象などさまざまな事柄がイメージできる。
【報道の自由】
国境なき記者団(Reportes without borders)とは,言論の自由擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織である。本部はフランスのパリにある。本来は,「世界中で拘禁されたジャーナリストの救出,死亡した場合は家族の支援,各国のメディア規制の動きへの監視・警告が主な活動」である(Wikipedia)。とくこの公式サイトで発表している,「世界報道自由ランキング」(Worldwide press freedom index) や,「インターネットの敵 (Enemies of the Internet) 」では,教科書には載らない世界の現実を知ることができる。
民族と文化関連の情報サイト
【世界の言語】
バスク出身者によって作られたサイトである。ここの「言語地図」では世界各地の,言語分布についての地図が閲覧できる。
学術書なのどの印刷をおもにしている中西印刷株式会社の公式サイト内にあるページであるが,世界の現用文字28種すべてと,歴史的文字97種を画像で掲載している。
これはウエノサトシ氏という個人が運営しているサイトで,国際理解を目的としたものである。とくにこのサイトの「世界の文字に変換しよう(かな・世界の文字変換)」というページでは,日本語(ひらがな)を世界各地の言語に変化できるユニークなオンラインサービスを展開している。
言語博物館(Language Museum )のサイト。世界各地の2000言語が,サンプル文という形態で見ることができる。
【民族衣装】
このサイトでは,世界各地の民族衣装を着た人形のJPG画像が容易に入手できる。
【世界遺産】
ユネスコの運営する「World Heritage(世界遺産)」というサイトがでは常に最新の世界遺産の分布図「World Heritage Map」がPDF形式で入手できる。
景観写真関連の情報サイト
【災害写真】
財団法人消防科学総合センターのサイトで「災害写真データベース」というサイトがある。このセンターが災害調査の活動および資料収集等を実施してきた過程で蓄積してきた写真データのデータベースで, ある。火山噴火などについては残念がらないが,地震,土砂崩れ,台風,竜巻など多くの災害についての記録写真が著作権フリーで公開されている。高校地理の地形の学習などでは,地震などについて必ず触れるが,そうした時の有用な情報源のひとつである。
【各地の景観】
掲載されている景観写真は,国士舘大学地理学教室の教員が世界各地で撮影した写真であり,地理学教室の教員の専門的なコメントが付されているため,写真の示す意味も明確で安心して利用できる。
フランス人の写真家・ヤン=アルテュス=ベルトラン氏のサイトでyannarthusbertrandというサイトがある。このサイトは氏が世界各地で撮影した景観写真,人物写真などが公開されている。以前から国内のいろいろなブログやサイトなどで紹介されているサイトである。実際のぞいてみると,本当に感動的なほどに美しい写真が多い。
【町並み景観】
伝統的建造物群保存地区をもつ市町村が集まってつくる全国伝統的建造物群保存地区協議会の公式サイト。ここでは日本各地の保存地区の景観写真をはじめとした資料が掲載されている。
Powerpointの地理コンテンツが入手できるサイト
現在,アメリカニューヨーク州にあるホフストラ大学で経済学・地理学の准教授をされている「Dr. Jean-Paul Rodrigue」氏は,自分のサイト中にある「コース(Undergraduate Courses)」というページの中で,過去自分が大学の講義で使ってきた多くの「ppt素材(パワーポイント素材)」を公開している。項目としては,「グローバルスタディーズ入門」「世界地誌」「資源とエネルギー」「地理情報システム」「交通地理学」「東アジアと東南アジアの地理学」といった,日本の高校地理でも扱う項目が容易されいる。またそこにあるppt素材に使われている主題図やグラフなどは,独自に作図,入手されたものが多く,高校地理の授業でも活用できるできるのではないかというものも多い。
カリフォルニア州立大学サクラメント校の公式サイト内に,地理学博士のDr. Julie Cidellのページである。ここでは博士が講義で使ったパワーポイントがダウンロードできる。このページからはタイトルにある100のテーマはないが,「はじめに,地図製図,地形,自然資源やエネルギー,地図投影,気候,経済活動,人口,人口分布,文化と食,言語,宗教,ナショナリズム,選挙地理学,地方自治体,地政学/植民地主義,人種と民族,大衆文化,都市化と郊外化,都市的土地利用,交通,大気汚染,自然災害,気候変動,水資源など」数多くのテーマについてパワーポイントファイルが入手できる。
地誌的な基本情報サイト
【国別の地図・衛星画像】
geology.comは,地質学・地球科学に特化した各種情報を公開するサイトである。アメリカの関連分野の研究者が共同で運営している。このうち「World Political/Physical Maps and Satellite Images」というページでは,各国別の地図と衛星画像が公開されている。
【各国の基礎データ】
「国・地域」というページでは諸外国・世界の基礎データが,入手できる。
このサイトの「旅の情報収集」というページには,国別基本情報,人気都市の歩き方,世界の天気&服装ナビ,世界の地図,旅のお役立ちリンク集などがある。
【世界の通貨】
各地の紙幣イメージが,検索・閲覧・入手可能なサイトである。
このサイトの中に「CURRENCY CONVERTER WIDGET(世界通貨コンバーター)」というオンラインサービスがある。世界のお金を,他国の通貨に換算してくれるツールである。